社会・理科ほか:教科内の複合分野の出題増加(半々?)

共通テストのプレテスト(2回目)では日本史で東北の地図、それも南北逆転した地図が出題されました。そこから、中央政府と蝦夷の関係性を読み取ることが求められたのです。

現代社会では学校新聞が出題され社会のあり方について考察する内容でした。

プレテスト(1回目)では日本史で世界史的な視点から考察する問題や、世界史では「金印」を題材として日本を含む東アジア世界を考察する問題が出題されました。

これらはいずれも、読解力を必要とするだけではありません。

共通テストの目玉としてかつて考えられていたのが、合教科型です。

ワインについての文章を読み(国語)、ローマ帝国の歴史(世界史)や発酵に関係する化学式(化学)などを答える

※「朝日新聞」2014年7月18日朝刊「達成度テスト、入試どう変わる センター試験後継、文科省が検討中」

という形式が合教科型です。ユニークですし、うまくはまれば、広い視野を持った人材育成に一役買うのでは、と私個人は思います。

ただ、当然ですが、この合教科型には各教科の知識を相当修得していて、かつ、読解力が備わっていないと回答できません。

案の定、反対論が強く、共通テストの目玉にならなかったことは前記事で出した通りです。

この合教科型の名残りとして、社会のプレテストで出題されたのではないでしょうか。

この合教科型の名残、社会だけでなく理科などでも出題される可能性がありますが、こちらも確定しているわけではありません。